大西科学「ジョン平とぼくと」には
のように肯定的な評価が多いみたいなんだけど、僕にはあまり面白いとは思えず、
続編の「ジョン平とぼくと2 ジョン平と去っていった猫」に至っては、いよいよこれは駄目だなと思ったわけなんですが、
これはどうも読み方の問題だと思いました。
この作品は現実世界とほぼ同じですが、 微妙に魔法が使われている世界を舞台にしています。 1巻を最初から読んでいくと、その世界の説明であるとか、 その世界における高校生活であるとかの描写が続きます。 その分量が多いので、僕は「これは学園ものだろう」と思って先を読むわけですが、 実は学園ものじゃないんですね。 どちらかというと高校生探偵です。 まずそこでギャップがあるわけです。 そのため、1巻の後半の謎解き要素や正体不明の敵との戦いについていけなくなります。 これが僕が感じる1巻の面白くなさの正体です。
2巻はもっと露骨になっていて、
悪の黒幕が登場したり、主人公と実は因縁があったりと、
なんか安っぽい展開になります。
これも高校生探偵というジャンルなんだから別にいいじゃん、
という心理状態で読めばいいんですけど、
緻密に組み上げた世界観があるのに、なんで高校生探偵なんかやってるんだ、
と気になると、もうどうしようもありません。
そういえば相変わらず負けっぱなしだけど
とあったけど、
いまいち役に立たない刑事というのも高校生探偵の定番かもしれません。
そんなわけで、「ジョン平とぼくと」がつまらないというのは不当な言い方なんですが、 要は僕はこの世界観の学園ものジャンルの小説が読みたかったんです。
蛇足だけど、「去っていった猫」が2巻の新ヒロインの比喩で、
どうせ最後は去っていくんだろうと予想がつくのも僕は好きじゃないです。
確信犯的に「見え見えの伏線・タイトル」「二度目の失恋」を配置しているあたりが、上手すぎて小憎らしい
(otokinokiさん)という意見もありますが。